今回は、システム思考(Systems Thinking)について整理してまとめたいと思います。
システム思考とは、
「複雑な状況を構造として認識し、様々な要因や相互作用を全体のシステムとして理解することで解決へと導くアプローチ手法」です。
システム思考の歴史について少し紐解いてみます。
まず自然界や生態系には構造があり、その関係性を仕組みとして理解しようという「一般システム論」という学問が生まれました。
自然界や動物などの生態系をシステムとして理解しようという試みです。
その後、MITが、それら自然界などのシステムに表れる原理原則を企業などの組織に応用しようと研究が始まります。
組織の全体像をシステムとして捉え、各要素間のフィードバック構造を理解し、その仕組みを用いながら問題解決を図っていこうという考え方です。
これが、「システム思考」です。
以下の図は、システム思考で図式した例です。
systemthinking
上記は、顧客からの受注、商品の発注、仕入先の在庫/受注状況、自社在庫、商品発送という各プロセスをシステム的に図式したものです。
各要素は独立した事象ではなく、それぞれ作用し合い、全体は1つの大きな仕組み(システム)となっています。
ここで重要な点は、全体像であるそのシステムをどこまで意識できているか、ということです。
「俺は自分の仕事はちゃんとやっている。だから配送が遅れるのは●●のせいだ」
と他責に考えるタイプの人は往々にして自分自身のことだけを考えた、部分最適な思考状態です。
※全体ではなくオレンジの点線の中だけを考えている状態
全員が部分最適思考の組織は、言わずもがなですが全体最適を誰も考えないため、いたるところで非効率・非生産的な問題が生じます。
そうならないために役に立つのがシステム思考です。
①全体の関係性を図式するなどしながら理解し
②問題点を突き止め
③全体への影響を確認しながら最適な解決策を見出す

この思考ができるリーダーはいる組織は強いです。
全体のシステムが正常に機能していない中では、各パートで成果を上げようとしてもなかなか機能しないことが多いからです。
逆に言うと、全体のシステムが健全な状態になれば、上りのエスカレーターに乗るように組織のパフォーマンスは改善の波に乗り動き出します。

システム思考のアプローチ方法は色々とありますのでまた別途まとめていきたいと思います。
ご興味ある方は、ピーター・センゲの名著「学習する組織」も是非ご一読ください。