以前、目標型と展開型エントリでキャリアに関する”計画された偶発性理論”について少し触れましたが、今回はその理論についてしっかりとまとめます。

計画された偶発性理論(Planned Happenstance Theory)とは、
スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ博士が提唱したキャリアに関する理論です。
端的にポイントをまとめるとこんな感じ。
・予期せぬ出来事がキャリアの8割を形成している
・予期せぬ出来事を避けるのではなく、計画的に設計し活用するのが良い
・計画された偶発性を引き起こすためには4つのステップと5つのスキルが必要
【4つのステップ】
1. Clarify Ideas: 好奇心と興味を明確にし、それに従う
2. Remove the Blocks: ”できる・できない思考”を”どうすればできるか”に変える
3. Expect the Unexpected: 予期せぬ機会に備える
4. Take Action: 学習し、スキルを伸ばし、機会を創りチャンスを掴み続ける

【5つのスキル】
1. 好奇心(Curiosity)
2. 持続性(Persistence)
3. 柔軟性(Flexibility)
4. 楽観性(Optimism)
5. 冒険心(Risk Taking)


理論だけだとイメージしづらいと思いますので、少したとえ話を。
プロのサッカー選手になるのが夢というA君とB君。
2人とも夢の実現に向けて努力を積み重ねる毎日。
A君は、練習と併せてサッカー関係の先輩方に会い、仕事の話などをよく聞いていました。
サッカー選手になるのがベストだけれども他の選択肢もあるかもしれないと思い行動していたのです。
審判やコーチ、少年サッカークラブの監督、サッカー用品の企画開発、サッカー場運営等々、気づかなかっただけでサッカーに関する仕事の選択肢は山のようにあることに気づいていきます。
その中で自分の心が反応したサッカー用品の企画開発をしたいと思い至る。
そしてそれを言葉に出していると、ある先輩が知人を紹介してくれ、ある会社に入社。
今では自分がデザインしたスパイクを日本代表の選手が履いていることにこの上ない喜びを感じている。
 
対してB君は、サッカー選手になることが全てと考え、無理と分かりつつもそれに固執し続けます。
周りから色々なキャリアの話をくれることもありましたが聞く耳を持ちません。
そうこうしているうちに30代に突入。それでも他の選択肢のことは考えません。 
結果、サッカー選手になれないことで絶望し、人生オワタ状態になってしまいました。

クランボルツ博士は、正にA君のような思考が大事であると言っています。
5つのスキルに当てはめるとこんなところでしょう。
好奇心(サッカー関係の仕事はどんなのがあるのだろう)
冒険心(色んな先輩に会って話を聞いてみよう)
持続的(先輩に会うことを継続的にやろう)
柔軟性(サッカー選手以外にも何にでもなれるぞ)
楽観性(商品企画の仕事はやったことはないけどきっとやれるはず)

”自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ”
これはリクルートの旧社訓ですが、この理論の大事なポイントを指摘してくれているように思います。
キャリアは予期せぬ機会でどんどん変化します。
より良いアップデートのため、偶発的な機会を自ら作り出し、それを活かしてキャリア形成していきましょう。
planned