教育において非常に重要な”問い”かける技術。
問いを有効に活用できれば、思考を広めたり深めたり、気づきを促したり、等々
相当な学習促進効果が期待できます。まぁとにかく素晴らしい技術です。
その問いを構造的に理解し、体系的にまとめたいと思います。
視点によってまとめ方もいくつかできますが、
今回は質問発問というポイントでまとめてみます。 

まず、定義についてですが、文科省ではこのようになっています。
質問:子供が本文を見れば分かるもの
発問:子供の思考・認識過程を経るもの 


ちょっとイメージしずらいので、これを桃太郎で考えてみます。
質問:「桃太郎は何から生まれましたか?」←(答えが文章の中にある)
発問:「桃太郎が生まれた時、おばあさんはどんな気持ちだったのでしょう?」←発想を広げ、深く考えさせる
このように、質問は決まった答えが何かを問い、発問はそれぞれ独自の答えを考えさせる、
といった違いがあります。
それぞれの利点、ねらいはそれぞれ以下のようになります。
質問:決まった回答を解く速度を鍛える
発問:クリエイティビティを高め、思考の幅を広げたり深める


また、「問う側・問われる側」と「未知と既知」の2軸で整理することもできます。
この2軸でマトリクスを作ると4つの事象に分けることができます。
質問:問う側は知らず、問われる側は知っている(インタビュー)
発問:問う側は知っていて、問われる側は知らない (引き出す、広げる、深める)
創発:問う側も問われる側も知らない(答えを知らない未知の世界を共に考える)
確認:問う側も問われる側も知っている(互いに知っていることの確認)

questions

これを、コーチングの場面で例えてみましょう。
質問:目標は何ですか?いつまでに達成する予定ですか?
発問:何があれば目標達成に近づけると思いますか?
創発:1週間後、全ての目標が達成しているとします。何が起こったんでしょう?
確認:1ヶ月後までに達成するというコミットメント。本当にやりますよね?

次に、採用面接の場面で考えてみます。
質問:学生時代最も頑張ったことは何ですか?
発問:その学びを社会人になったらどのように活かせそうですか?
創発:うちの会社で新規事業を立ち上げるとしたら何が良いと思いますか? 
確認:うちが第一志望ということですが、本当ですか?


個人的見解では、クリエイティビティや、思考を深める発問の回数を
もっと増やしても良いのではないかと考えています。
社会に出ると、決まった答えのない中で自分で答えを見つけたり、
時には答えを自分で創っていかなければなりません。
そのためには、創造性や思考力のトレーニングが必要不可欠です。
良い発問は学習者のこういったスキルを伸ばすことに寄与してくれます。

このエントリのポイントは、問いかける側がきちんと
目的を持ち、それに適した”問い”かけができているか、ということです。
そもそも質問と発問の違いを意識していない人がまだ大半だと思いますし、
その問いの裏に明確な目的意識を持っている人も少ないと思います。
目的をセットしようとしたら場の設計そのものについてもきちんと計画しなければいけないし、
(※これはインストラクショナルデザインの分野)
まぁ、ほんと教育は奥が深く、勉強しなければいけないことは山のようにあるなと感じます。
まだまだ書き足りない問いについてまた別途記載します。
今日はここまで!