バックキャスティング(Backcasting)、またはタイムマシン法という手法があります。
未来思考の一種とされているこの考え方は、理想の未来像から現在を眺め、現在の課題を認識する方法です。
ライフナビプロジェクトの計画策定の際にもこの考え方を活用しています。

バックキャスティングの対になるのがフォアキャスティング(Forecasting)です。
それぞれを簡潔にまとめるとこんな感じ。
Forecasting:過去からFore(前方)の現在に思考をCast(投げる)
 現在に焦点を当て、できることを積み上げ改善していく(過去→現在)
 短期的ゴール設定に有効。適応力なども身につきやすい。
Backcasting:未来からBack(後方)の現在に思考をCast(投げる)
 未来に焦点を当て、逆算思考でこれから必要なことを考える(未来→現在)
 長期的ゴール設定に有効。飛躍のアイデアなどが生まれやすい。

どちらの考え方もそれぞれのメリットがありますが、現代社会ではフォアキャスティングに偏るのは危険と言われています。
フォアキャスティングは過去を分析し、そのトレンドが未来も続くという考え方ですが、
複雑かつ変化の激しい社会の未来は当然違っている可能性が高いためです。
理想の未来をデザインし、そこから逆算して現在のアクションに繋げていく方が、
今の社会においては本当に臨む未来を実現しやすいということかもしれません。

ちなみにBackcastingは、スウェーデンの環境NGOが使い始めたと言われていて、
スウェーデン等欧州政府の政策立案でよく用いられているそうです。
日本政府はここがあまりできていないと言われています。
明確なグランドデザインを描き、そこに向けて必要なことを考える。
国や組織だけでなく、個人のキャリアにとっても重要な考え方です。

最後に、アインシュタインのこの言葉を紹介してこのエントリを閉めます。

「いかなる問題も、それをつくりだしたときと同じ意識によって解決することはできない」

抜本的な改革、組織や個人の飛躍、それを実現するためには、
改善の積み重ねも重要ですが、それ以上に意識レベルを上げる必要があります。
そのためにBackcastingで一度理想の未来を本気で考え、
その未来から現在地を見つめてみるのもいいかもしれません。
テヘペロ。
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