ライフナビで12年後の未来を描くというワークを行う参加者を数百人と見てきて、遠い未来の目標を設定することが苦手な人に度々出会ってきました。
人には”目標型”と”展開型”の2つのタイプがあり、それらの人は展開型の傾向にある人たちだったのだと思います。

”目標型”、”展開型”とは、

目標型:まず長期的な目標を定め、そこに至るまでの細かな目標・マイルストーンを設定し、日々着実にそれらをこなすことでビジョンを実現させていくタイプ

展開型:特に目標は立てず、面白いなと思って行動していると、人とのご縁などが繋がりなどして願望を実現させていくタイプ

この理論でよく言われるのは、自分がどちらのタイプかを見極め、それに沿ったキャリア形成をしていく方が良いというものです。
もちろんそれも大事ですが、個人的にはどちらの要素も大切だと思います。
2つの要素を統合した理論を説明してくれているのが、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ氏が提唱した”計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)”です。
これによると、
・個人のキャリアの約8割は予期しない偶発的なことによって決定される
・その偶発的なことを計画的に導いていくことでキャリアアップすべき
とされています。

つまり、目標型、展開型のどちらが良いというものではなく、どちらの要素も大事だということではないでしょうか。
目標型の人は、予期していなかったことが起こってもそれをストレスと感じず、逆に”直感的”に自分に必要だと感じたならそれらの出来事を積極的に選択していくことが必要で、
展開型の人は、日々の出来事を”計画的”にキャリアとして繋げていく必要があるのだと思います。

ちなみにクランボルツ教授によると、以下の5つの要素を持った人に計画された偶発性が起こりやすいと説いています。やはり、目標型と展開型の双方の特徴が含まれているように思います。
1. 好奇心:絶えず新しい学習の機会を模索し続けること
2. 持続性:失敗に屈せず、努力し続けること
3. 楽観性:新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考える
4. 柔軟性:こだわりを捨て、新年、概念、態度、行動を変える
5. 冒険心:結果が不確実でも、リスクをとって行動を起こす

1つのキャリアの考え方として参考にしてみてはいかがでしょうか。

happenstance